ラッキーナンバー
 


「むかつくーっ!」



テストが終わったらそそくさと帰ってしまった後ろの席の男の机を軽く蹴る。



「テストうまくいかなかったからってやつあたりしないの、和音」

「だって茉莉華ぁー!
私はこいつのせいでっ…」



先生みたいなことを言う茉莉華に、昨日あったことをすべて話す。










「ねっ、ひどいでしょー!?」



乙女をからかうなんて、最低

まぁ大人な私は、そんな嫌がらせちっとも本気にしなかったけどー



「でもそれってさ、本当っぽくない?」

「えぇ゙っ!?」



茉莉華が突然気持ちの悪いことを言い出すから、私は鳥肌が立ち、自分の体を勢いよくさすった。



「ないないないないない
あの男が私を!?ありえない!!!」



茉莉華が言ったことを、全力で否定した。



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