ラッキーナンバー
 


「けどさ、嫌いな人に嘘でも好きなんて言いたくないじゃん?」



確かに…

もし志築くんに"好き"って言えって言われても、絶対言いたくないもん

1億円もらえるっていうんなら、考えてもいいけど…



「だから少なくとも、志築くんは和音のこと"嫌い"ではないんだよ
本当のこと言ってる確率は十分にあると思わない?」

「う………」



そんなこと…言われても…

今まで散々な事ばっか言われてきてるのに、信じられるわけがない



「でも、志築くんに好きって言われて、ちょっとドキッとしたでしょ?」

「いや、全然」



即答した。



「えー、つまんなーい」



茉莉華…私とくるめくんの幸せを応援してくれるんじゃなかったの…?



「あの男のどこにドキッとするポイントがあるってゆーの、いいのは顔と頭だけじゃん」

「十分だよ」

「なっ…なんてことを!
私は性格重視なの!!」



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