ラッキーナンバー
そう、だからくるめくんは、私にとっての天使なんだ
優しいし、かっこいいし、頭もいいし
「ほんと、くるめくんとは大違いだよ、あの悪魔」
「悪魔って…
まぁ確かに、くーちゃんは本当にいい人だよ、私が保証するし」
ほらねー!
茉莉華もやっぱり、くるめくんの方がいいと思ってるんじゃん
「でも、好きって言われてるんだから、ちゃんと返事しなきゃだよねー」
うーんと茉莉華が悩む
「返事なんか、しなくていーよ」
どうせ嘘の告白なんだし
「そんなわけにはいかないよ
ねぇ、本当に少しも志築くんのこと好きじゃないの?」
「なんで茉莉華はそんなに私たちをどうこうさせたがるのさ」
「だって、結構お似合いだと思うんだけどなぁ…和音と、志築くん。」
なっ……!
私と、あの悪魔が…お似合い!?
「恐ろしいこと言わないで!!!」
再び体をさすりながら、茉莉華を残して、スタスタと教室を出た。
「あっ、待ってよ和音ー」