ラッキーナンバー
 


仕方ない、助けてあげるか



「隆、私茉莉華の隣がいいから他当たって」

「ちぇー
じゃあそっちの子でいーや、変わって?」



そう言って隆が、もう片方の私の隣の席の子に話しかける。



「あ…え…ぁ…っ…ぇ…」

「え?だめー?」

「えっ…と…そ…その…っ」



あ、やばっ



「ちーちゃん男子恐怖症だから話しかけないであげて」



隣の席のちーちゃんは、男の子が物凄く苦手で、うまく話すことが出来ないらしい。



「まじかー、ごめんね」

「あ…い…いえ…っ…」



隆は隣を諦めて、次は前の席の委員長に交渉しに行った。



「あのさー、俺と席「一人が我が侭を言って、それを許し席を変わってしまえば、みんなが俺も私もといって、席を変わってしまうことになるでしょう?そういうのって、私いけないと思うの。たった一人の行動によって、クラス全体が乱れるなんて…」



あ、そうだった



「委員長、超マイナス思考だからクラスの空気を乱すようなこと言わないであげて」

「え、俺そんな重大な発言した!?」



だから、物凄いマイナス思考なんだって



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