ラッキーナンバー
「和音、くーちゃんのこと好きでしょ」
「え!!?」
急に茉莉華が言った言葉にビックリして思わず持っていた箸を落とした。
「あーぁ何やってんの」
「だっ…だって…!!」
今はお昼休み
私は茉莉華と教室でお弁当を食べていた。
「図星でしょ」
「う、あ、えっと…お箸洗ってくるっ!」
「あー逃げたぁー」
私は勢いよく席を立ち上がって教室を出た
水飲み場でお箸を洗いながら考えてみる…。
好きかどうかなんてまだわかんないけど…たぶん…そうなんだろうな…
まぁあんなカッコイイ人と付き合いたいとか図々しいことは思ってないんだけどね!
でも…くるめくんのこと、もっと知りたいって思った
「はぁー…カッコイイ……」
あの笑顔を思い出しただけでもう…なんていうか、むねがいっぱい
「褒めてくれてどーも」
「……………」
いつの間にか横にいる男を目を細くして見た。
あんたのことじゃないし!