ラッキーナンバー
 


志築くんは真剣な顔をしてボールを蹴った男子を見据える。



「もし、当たってたらどーすんだよ」



志築くん…

もしかして、私のこと心配してるの…?


だって、私のこと助けてくれたし

もし今志築くんが私の襟を引っ張っていなかったら、きっと私、確実にボールに直撃してた



「志築くん…」



ありがとう

ほんとは優しいんだね



「私、見直し「もし今のボールがこいつの頭にぶつかって、これ以上頭悪くなったらどーすんだよ!」



……………は?



「扱いきれねーぞ!!!」



びっくりするくらい真剣な志築くんに

なんだか物凄くイラッときた



「あ、そっか
いやまじ悪い坂下、俺危なくとんでもないことするとこだったし」



志築くんの言ったことを本気にする男子



「いや、これ以上悪くならないから!」



てかなったら困るし!!!



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