ラッキーナンバー
トイレを済ませ、教室に戻ると、満面の笑みで隆が私を出迎えた。
「和音おかえりーっ」
「あー…うん」
顔をひきつらせながら席に着く。
こんなのが、これから毎日続くなんて…
そんなことを思っていると、正面からズカズカと志築くんが歩いてきた。
どんどんこちらへと向かってくる
「え、なっ、なに…!」
何かされると思い、とっさに両手で自分をガードするも
志築くんは私を通りすぎて、隆の前で足を止めた。
そして一言…
「お前、うざい」
なっ…
「ちょっと!本当のこと言ったら本人が可哀想じゃん!!」
慌ててフォローしようと後ろを向くと、隆が口をポカンと開けて私を見た。
「え…」
「え?」
あれ?私…今……
「和音、俺のことうざいって思ってたの?」
「え、いや…その…」