ラッキーナンバー
「俺の親とここの校長が知り合いでさ、今日1日だけ特別にここで授業受けさせてもらえることんなって。
これは保健室で予備の借りたんだ」
隆が自分の制服を指差す。
「俺、明日からしばらく家庭の事情で日本離れるから、わがままで頼んだんだよ、親に」
隆、外国に行っちゃうの…?
「でも、なんで…この学校に…?」
「どーしても、好きな子にもう1度告白したくてさ」
好きな…子?
私が首を傾げていると
隆は私の方へ近づいてきて、ぽんと私の頭に手を置く。
「でも、その子にうざいって言われるなんて思っても見なかったし」
"うざい"…?
「隆の、好きな人って…」
ねぇ
もしかして…
「志築くん!!?」
「はぁ!!?」