ラッキーナンバー
 


「俺の親とここの校長が知り合いでさ、今日1日だけ特別にここで授業受けさせてもらえることんなって。
これは保健室で予備の借りたんだ」



隆が自分の制服を指差す。



「俺、明日からしばらく家庭の事情で日本離れるから、わがままで頼んだんだよ、親に」



隆、外国に行っちゃうの…?



「でも、なんで…この学校に…?」

「どーしても、好きな子にもう1度告白したくてさ」


好きな…子?


私が首を傾げていると

隆は私の方へ近づいてきて、ぽんと私の頭に手を置く。



「でも、その子にうざいって言われるなんて思っても見なかったし」



"うざい"…?



「隆の、好きな人って…」



ねぇ

もしかして…



「志築くん!!?」

「はぁ!!?」



< 148 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop