ラッキーナンバー
なんてくだらないことを考えて落ち込み、深くため息をつくと
保健室のドアを開けた。
「「あ」」
ドアを開けると、そこにはくるめくんがいた。
「ついてないよね、今日保健の先生いないみたいで」
「どうしたの?」
救急箱を片付けようとしているくるめくんに聞く。
「あー、先生に手伝い任されて作業してたら、紙で指切っちゃって」
くるめくんはそういって私に人差し指を見せて笑った。
「わっ、奇遇だねっ!私も!!」
おさえていたタオルをはずして、自分の左手の人差し指を見せる。
「おそろい!」
「はは、本当だ」
私たちが笑い合っていると、廊下からパタパタと足音が聞こえてきた。
「あ、先生来たのかな」
閉めたドアを再び開けようとすると、いつの間に近くに来たのか、くるめくんが後ろから私の手をおさえて鍵を閉めた。
「くるめくん…?」
くるめくんはシーッと口元に絆創膏を貼った人差し指をあてて、私と一緒に屈む