ラッキーナンバー
 


志築くんが出て行ってから少しして、先生が入ってきた。



「あーぁ、まーたアイツは出席に響かねーのをいいことに堂々とサボリやがって…」



成績に、響かない…って?



「先生、それって、志築くんのこと?」



志築くんは、サボっても大丈夫なの?



「あぁ、KINGだからな」



なっ…

じゃあ、もしかして私も…!



「あー、言っとくけどお前は駄目だからな」



まるで私が考えていたことを予測していたかのように、先生が言う。



「なっ、なんで…!」

「当たりめーだろ、アイツは頭いーからいいけどな、バカがサボったら救いようねーだろうが」



そっ、そんなの不公平!!!

バカでも、一応私だってQUEENなのにっ!!!



「ずるい…」



いっつも、志築くんばっかり。

キッと誰も座っていない後ろの席を睨みつける。



「じゃー適当にさっさとHR始めるぞー」



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