ラッキーナンバー
まだ若いのに!!!
…って、そういえば…芹来さん、いくつなんだろう?
「あーっ、そうだ!
和音ちゃん、明後日見送りに来てよっ!!」
思いついたように、芹来さんが言う。
そしておもむろに自分の鞄からペンと手帳を取り出した。
「ちょっと待ってねー
今、聖斗の家の地図書くからっ」
「え、志築くんち…?」
「うん、わざわざホテルとるのも面倒だったから、こっちにいる間は聖斗の家に泊まってたの」
にっこり笑って言う芹来さんの言葉に、ズキズキと胸が痛む
忘れなきゃいけないのに…
行けないよ…
「あのっ芹来さん、私「必要ねぇよ」
聞き覚えのある声の持ち主が、芹来さんから手帳を取り上げてそれをとじる。
「コイツ、俺のこと大嫌いらしいから、絶対来ねーし」
志築…くん……
「なっ、なにさ
根に持ってんの?」
目の前の志築くんは、見たことないくらい冷たい目をしてるから、私は思わず目を反らして言った。