ラッキーナンバー
「なに、その言い方…」
だって志築くんには、芹来さんがいるから…
「聖斗!なんてこと言うのよぉっ!!」
でも、今の言い方はいくらなんでもむかつくっ!!!
ペシペシと聖斗くんの頭を叩く芹来さんの両手をとって握り、私は決意を決めて言った。
「行きます!芹来さん!!」
「なっ……!?」
呼ばれたんだから、行こうが行くまいが私の自由。
志築くんに会いに行くんじゃない、私は芹来さんに会いに行くんだ。
「きゃー!嬉しいっ!!」
芹来さんは私の返事を聞くとすぐさま笑顔になり、ブンブンと私の腕を上下に振って喜んだ。
だけど家に帰って冷静になってみて、私はOKしたことを後悔するのだった。