ラッキーナンバー

もっと素直に

 


今日は学校が終わってから芹来さんを見送りに行く。


そしてそこで、人生初のこっ…こここ告白を…!



ゴクン、と唾を飲む。

席に座り、今から緊張して無駄にピシッとしていると

机の上の私のケータイが震えた。


ケータイを開き、メールを見る。

それは知らないアドレスからで、内容は…



『来んなよ。』



ただ、それだけ。



「…………は?」



私は首を傾げた。

来んなよ、って…
もしかして志築くん!!?

え、でもなんで私のアドレス…



「あ」



そういえば。

夏祭りの時、一瞬だけ志築くんにケータイを奪われたことを思い出す。


確かくるめくんと、知らないアドレスに空メールをされたんだ。

あのアドレスは…志築くんだったんだ…!



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