ラッキーナンバー
 


でも、来んなとか言われても、私はもう決めたんだ。

今日、志築くんに気持ちを伝えるんだって…!

せっかくくるめくんに、勇気をもらったんだから



「てめーら俺が来たぞ」



意味がわからない主張と共に担任が教室に入ってきた。

立って雑談をしていた子たちが、席に着く。

先生はクラスを見渡してから名簿を見て頭をかいた。



「アイツはまた連絡よこさねぇで、サボリかよ」



―ガタガタッ


その言葉を聞いて、私はすかさず立ち上がった。



「先生っ!私も今からサボリます!!」

「はぁ!?」



もちろん先生は顔を歪める。



「はいそうですか、って行かせるわけねーだろ」



そりゃあ…そうですよねぇ…



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