ラッキーナンバー
気になる…って
私のことが?
「自分でもなんでこんなバカ女って思う
けどなんであの日から機嫌悪いんだよとか、普段クラスの奴となんの話してんのかとか、バカみてーに気になってしょうがねんだよ」
絶対けなされているのに
どくん、と胸が高鳴るのは…
「和音」
きっと、次の言葉を期待しているから。
「俺、やっぱお前が好きだ」
初めて名前を呼ばれて、好きだと言われて、心臓が煩く鳴り始める。
「たとえ俺がお前ん中の1番じゃなかったとしても…最下位だったとしても」
志築くんが、真っ直ぐに私の目を見る。
その目には嘘なんかなくて
たとえ嘘でも、私は騙される。
嘘でもいいんだ。
「間違いなくお前は俺の1番だ」
嘘だとしても、嬉しい言葉だから。