ラッキーナンバー
だけど人生ってわかんねぇよな
40歳を過ぎた今、俺はまだ教師という仕事を続けている。
それどころか嫁と子供もいるっていう
自分自身信じられないような生活を送ってる。
『先生、お話し聞きましょうか?』
嫁との最初の会話はそれ。
俺の嫁は週に1度だけ、学校に来るスクールカウンセラーっつう奴だった。
『や、面倒臭いんでいーっす』
別に特に話すこともねーし、そのままそう言って通り過ぎようとした。
『先生、今の人生に不満を持ってません?』
そんなことを言う女に、俺は目を見開いた。
正直コイツは占い師かよ、って思った。
そして気付けばカウンセリング室なんか入ったこともねぇ所に連れていかれてたんだ。