ラッキーナンバー
 


「あぁ、この人がKINGの…!」



突然、くるめくんが志築くんを見て言った。

それを志築くんは…



「あ?誰だお前」



なんて言葉で返すもんだから、また殴ってやりたくなった。



「お前って、失礼でしょ
くるめくんだよ!!」

「は?くるみ?女みてーな名前だな」

「違う!く・る・め!!」

「どーでもいー」



めんどくさそうに頭をかく志築くんに、この上なく腹が立った。



「いいよ、坂下さん
元々よく間違えられるんだ」



私の肩に手を置いて、ニコッと笑うくるめくん

こんな人にまで…優しすぎ…!

ってか!手!!くるめくんの手が触れてるっ

なんだかくるめくんの手が置かれているその部分だけが、急に熱をおびたみたいに熱く感じた。



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