ラッキーナンバー
「やっぱ無理ぃいい!!!」
一歩、踏み出したのと同時に
私はその場にしゃがみこんだ。
手錠をつけている志築くんが、つられてガクンと下に引っ張られる。
「…ってめ!ふざけんな「痛いー!!」
「……は?」
足をおさえながら痛がる私を見て、志築くんが顔色を変えた。
「お前!靴脱げ!!」
言われるがままに靴を脱ぐ。
志築くんは、真っ赤な足を見て顔を歪めた。
「お前…っ」
「先生、手錠外して下さい!」
「くるめくん…!?」
いつの間に来たのか、くるめくんは先生から鍵を受け取ると、手際よく手錠を外した。
そして私の真っ赤な足にタオルを巻き付けた。
「まだ使ってないから、たぶん汚くないよ」
タオル、よごれちゃう…