ラッキーナンバー
 


そしてフワッと体が浮く



「え……」



これは…ぞくに言う…

お姫様だっこ!?



「すぐだから、我慢して」



ただまっすぐ前を見てくるめくんは保健室に向かう。


我慢ていうか…

なんならずっとこうしていたいです。



「…あの、重くない?」



私今朝、昨日の晩御飯の残りのカツ丼食べてきちゃったんだけど…

私が聞くと、くるめくんは私の目を見てフッと笑った。



「全然」



その表情はカッコイイ…っていうか、むしろ美しかった。

ずっと、見ていたくなるような…



「着いたよ
戸、開けてくれる?」

「あっ、うん!」



あっという間に保健室について

ストン、と優しくベッドの上に座らされる。

私の足を見て、先生はかなりびっくりしていた。



< 32 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop