ラッキーナンバー
そしてフワッと体が浮く
「え……」
これは…ぞくに言う…
お姫様だっこ!?
「すぐだから、我慢して」
ただまっすぐ前を見てくるめくんは保健室に向かう。
我慢ていうか…
なんならずっとこうしていたいです。
「…あの、重くない?」
私今朝、昨日の晩御飯の残りのカツ丼食べてきちゃったんだけど…
私が聞くと、くるめくんは私の目を見てフッと笑った。
「全然」
その表情はカッコイイ…っていうか、むしろ美しかった。
ずっと、見ていたくなるような…
「着いたよ
戸、開けてくれる?」
「あっ、うん!」
あっという間に保健室について
ストン、と優しくベッドの上に座らされる。
私の足を見て、先生はかなりびっくりしていた。