ラッキーナンバー
「ありがとうございましたぁ…」
足にはぐるぐる巻の包帯
くるめくんの肩に手をかけさせてもらいながら、保健室を出る
「大丈夫?歩ける?」
「うん、ありがとう」
ニコッとくるめくんに笑いかけられると、ほわんと心があったかくなる
距離が近いせいで、私の熱が伝わっちゃわないかが心配だった。
だけどそんな甘ーい一時を邪魔する男が一人
「おい」
私はすぐさま視線をそちらに向け、そいつ…志築聖斗にしかわからないように睨みつける
「なんだよその目は
犯人、捕まえてきてやったんだけど」
「はんにん…?」
「おら、出ろよ」
志築くんがそう言うと、3人の女の子が前に出てきた。
私の、全然知らない子