ラッキーナンバー
「こいつらが喋ってるとこ聞こえたんだよ」
「なにを?」
「あんな嫌がらせにひっかかるなんてバカだって」
ばっ…バカ!?
「はぁ!?」
「だから俺じゃねぇって、こいつら」
キレぎみに志築くんを睨みつけると、志築くんは否定しながら前にいる女の子を指差した。
「ごめんなさい…」
「ねぇ、なんでこんなことしたの?」
くるめくんが聞くと、女の子たちは顔を見合わせて口ごもる
「それは…」
「どんな理由があっても、人を傷つけちゃいけない」
くるめくん…
「も、もういいよ
3人とも…ちゃんともう反省してるんでしょ?」
私が聞くと、女の子たちは勢いよく上下に頭を振った。
「甘ぇーんだよ、お前は
こいつら絶対同じことしねーと学習しねぇぞ」
腕を組みながら志築くんが言う。
3人は顔を怖ばらせて下を向いた。