ラッキーナンバー
《第2章》
お勉強の時間
目の前に貼ってある長ーい張り紙。
そこにはずらーっと人の名前が記されていて、私の名前は一向に見当たらない。
「……あった…!」
だから、自分の名前を見つけた時の感動っていったらなかった。
「和音、テストどうだった?」
茉莉華が私の肩にポンと手を置く。
私は満面の笑みで振り返った。
「すごいよ茉莉華!
私今回上がったよ!!」
「きゃー、よかったじゃんっ!何位だったの?」
聞いて驚くよ!
「下から4番目っ!!!」
「………………」
順位を発表しても、茉莉華の反応はイマイチだった。
「ねぇ、それって"いい"の?」
いや、一般的に見ると最低な結果なんだけどね?
前回の私と比べると、3位のランクアップはものすごーく進歩したわけなんですよ
だから十分…
「いい!!!」
私は堂々と言い放った。