ラッキーナンバー
教室に着くと黒板には座席表が貼ってあった。
でも私の席には…先約?
仕方なく自分の席まで行って女の子の肩を叩いた。
「あの、ごめんここ私の席なんだけど…」
顔を上げた女の子は目がくりくりしててふわふわのゆる巻きパーマで
まるで…人形みたいだった
「あ…え…うそっ」
女の子は慌てながら黒板を見た。
「ほんとだ、一つ隣だったー。…ごめんね?」
「ううん!全然!!」
その後話しててわかったけど、女の子の名前は茉莉華(マリカ)っていうらしい。
名前までかわいい…!
「よろしくね、和音」
「うん、よろしく!」
さっそく新しい友達が出来ちゃった
この1年、楽しくなりそう
…なんて思った矢先
「おー、初日なだけあって一人以外みんな来てんな。で、坂下ってどいつ?」
教室の入口にはジャージ姿の男の人が立っていた。
誰あの人…
一人以外…?
てか"坂下"って…