ラッキーナンバー
 


やばい…

わかんない。

てかなにこの問題、ちゃんと私習ったやつ?

チラッと横目で志築くんを見ると、腕を組んでえらそうに座っていて、私に早く解けよと言っているようだった。



「なんだよ」

「いえ、なんでもっ」



すぐさま視線を反らし、机の上の教科書へと向ける。

必死に、無い頭で答えをさがす

こうかな…



「違う」

「え」



まだ、少ししか回答を書いていないのにも関わらず、さっそくダメ出しをされた。



「いったいどこが…」

「違うもんは違うんだっつーの、さっさと解き直せよ」



んな無茶苦茶な

わかんないものを直そうったってそれはかなり無謀で

わかんないもんはわかんないわけで

わかんないものを解こうとしたらさらにわけわかんなくなることは目に見えているわけで…



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