ラッキーナンバー
「実際このケガってさぁ、志築くんのせいだよねー」
口を尖らせながら言うと、志築くんは下を向きながらグシャグシャと頭を掻いた。
「……悪かった」
………え?
今、謝った…?
私が目を見開いたまま志築くんを見ていると、その視線に気付いたのか顔を上げる。
「だから…ブスのくせに学年1頭が悪いってだけでQUEENに選ばれて…俺がすげーモテるせいで、俺の近くをウロチョロしてるのが目障りってひがまれて、ほんと憐れで可哀想だよな、お前。」
誰が、いつ、
あんたの周りをウロチョロしたっての
たとえ本当にそんなことしてたって、それは好き好んでやってることじゃないし!
「志築くん、謝る気ゼロでしょ」
「え?何で俺が謝んの?俺なんも悪いことしてなくね?」
あんたは悪の塊だっつーの!!!