ラッキーナンバー
「ほんっとお前、顔だけじゃなくて性格までもブスだな」
「なにそれっ!?」
「二人とも落ち着いてよ」
くるめくんが仲裁に入る。
まぁ、くるめくんが言うなら…
そう思って、仕方なくおとなしくした。
「じゃあ今日はもう終りにしようか
遅くなったし、送ってくよ」
「えっ」
送ってくれる…
くるめくんが、私を!
どうしよう
心臓持つかな!?
だって二人きりって、ことでしょ?
いや今までだって二人っきりだったわけだけど
でもっ、今までは勉強を教えてもらってたから、それに集中してて二人きりって意識が薄かったわけで…
きゃー
どうしよう!!!
「あー、そうだ
1問でも解けたら、ジュースおごってやるって、言ってたよな」
「え、あぁうん」
くるめくんのことで頭がいっぱいな私は、志築くんの話に適当に返事を返した。