ラッキーナンバー
「なんだよその反応、いらねーんだ?」
志築くんはそう言うと、持っていた缶ジュースを開けて、一気に飲みはじめた。
「ちょっ、ちょっとそれ私にくれるんじゃないの!?」
慌ててジュースを取り返そうと、志築くんの持っている缶に手を伸ばす。
その瞬間、伸ばした腕を捕まれて…
ゴクッ……
ジュースが口の中に流れ込んでくる。
志築くんの、唇を通して…
あまりにも突然なことで、私はただ目を丸くしてすぐ目の男の顔を見ているだけだった。
少しして、男はようやく私から離れるとニヤリと笑って言った。
「うまかったか?」
この男、今何した?
きっ…キス…したよね!?
しかもっ、くるめくんの前で!!!
「……っ…返せっ
私のセカンドチュー!!!」
「ぶはっ、セカンドかよっ!」
最低最低最低最低ーっ!!!