ラッキーナンバー
 


「じゃ、帰ろうか。はい、鞄」



私が顔を拭き終えたのを確認すると、くるめくんは私の鞄を渡してくれた。



「あっ、ありがとう!
タオルちゃんと洗って返すね!」

「ははっ、いいのに別に」

「いや!そんな訳にはいかないよ!」



タオル返しに行く、ってことで

くるめくんに会いに行ける口実が出来るんだから!



「でもじゃあ、そうしてもらおうかな
タオル返してもらうってことで、また坂下さんと話せる機会増えるし」

「えっ」



私と…同じこと、思ってくれたんだ。

やばい、今なら幸せすぎて死ねる



「待っててね!」



一番高い柔軟剤使って、そりゃあもう借りた時以上にフワッフワにして返してみせますとも!



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