ラッキーナンバー
「お前らさぁ…やる気あんの?」
夏休み初日、クーラーのない真夏の教室で補習を受けている私と志築くん
「ないでーす」
「つーかめんどくせぇ」
この暑い日に、わざわざ学校に来て勉強だなんて
そんなの、やる気が出るわけがない
「てかせんせぇ溶けるよーアイスおごってー」
「補習のばされてぇのか?」
先生がギロリと私を睨みつけるから、慌ててシャープペンシルを右手に握った。
「ささっ!勉強しょっか志築クンっ!!」
「お前のそのテンション暑苦しいっつーの」
ピクッと耳が反応する
「は?何か言った?」
「お前耳悪ぃんじゃねーの、病院行ってついでにその頭も治して来いよ」
「なっ…!!!なにさ自分だってこーやって補習出てるくせに!!!」
「俺はてめぇと違って頭も顔もいいからな、たまたま今回のテスト寝てただけだ」
「それ威張ることじゃないでしょーっ!!?」