ラッキーナンバー
 


「KINGにはその年のQUEENを決められる権限があるんです」



KINGとかQUEENとかだんだんわけがわからなくなってきた…



「ただし、QUEENは入学テストで最低点数を採った女子生徒、もしくは最高点を採った女子生徒に限られますが…」



生徒会長は私を見てもう一度ニッコリ笑った。



「それで選ばれたのがあなた、坂下さんです」

「それってつまり…」

「お前が学年一のバカってことだよな」



声がして後ろを向くと、いつの間に居たのか、ドアに腕を組んでよしかかっている男の人がいた。

あの人がKING…?

ん?お前…?それに今バカって言った…?

まぁいいや、今はそんなことはどうでもいい



「それでQUEENって、一体何をするんですか?」



私は会長の方へ向き直して訪ねた。



「そうですね…まぁそれは俺から話すことではないので…」



チラッと会長はドアによしかかっている男の人を見た。



「では俺はここで失礼…」

「ちょっ…待って下さい!」



私は出ていこうとする会長を慌てて引きとめた



< 7 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop