ラッキーナンバー
「KINGにはその年のQUEENを決められる権限があるんです」
KINGとかQUEENとかだんだんわけがわからなくなってきた…
「ただし、QUEENは入学テストで最低点数を採った女子生徒、もしくは最高点を採った女子生徒に限られますが…」
生徒会長は私を見てもう一度ニッコリ笑った。
「それで選ばれたのがあなた、坂下さんです」
「それってつまり…」
「お前が学年一のバカってことだよな」
声がして後ろを向くと、いつの間に居たのか、ドアに腕を組んでよしかかっている男の人がいた。
あの人がKING…?
ん?お前…?それに今バカって言った…?
まぁいいや、今はそんなことはどうでもいい
「それでQUEENって、一体何をするんですか?」
私は会長の方へ向き直して訪ねた。
「そうですね…まぁそれは俺から話すことではないので…」
チラッと会長はドアによしかかっている男の人を見た。
「では俺はここで失礼…」
「ちょっ…待って下さい!」
私は出ていこうとする会長を慌てて引きとめた