ラッキーナンバー
 


「なーに、聖斗とでも来た?」

「え、なんで志築くん?あり得ないよ」

「なんだつまんねー」



男の人、つまりアキくんはゲラゲラと笑いながら茉莉華にジュースを手渡した。



「あれ?もしかして二人で来たの?」

「え、うんまぁ…」



私が聞くと、茉莉華は少し顔を赤くして下を向いた。

ってゆーか最近、この二人が一緒にいるところよく見るなぁ

それにこの茉莉華の反応…

…もしかして私、お邪魔だった…?



「あ、えっと…やっぱいーや!
邪魔してごめんね!!」

「なに気ぃ遣ってんの
別に他人のデート邪魔してるわけでもねーのに」

「え、デートじゃないの…?」



慌ててその場から去ろうとしている私を見て、再びアキくんがゲラゲラと笑う。



「当たり前じゃん、つーか、茉莉華とくるめとはちっせー頃から一緒だから、もう兄弟みたいなモンだしな!」



そう言って茉莉華の肩を組む



「そうだね」



寂しそうに茉莉華が笑った。



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