ラッキーナンバー
 


うーん…

何かしてあげたいんだけど、茉莉華が何か言ってくれなきゃ、私にはどうすることもできないなぁ…

だって、茉莉華がアキくんのこと好きって本人から直接聞いたわけじゃないし


ハァ、と短くため息をつき、くるめくんを待たせていることを思い出して戻ろうとした時、誰かに肩をたたかれた。


振り向くと、全然知らない金髪の男の人が立っていた。



「君、坂下さんだよね?」

「はい…?」



何っ、もしかして人生初ナンパ!?

でもなんで私の名前…?

それにこの声…どっかで聞いたことあるような…

私が首を傾げて見ていると、男の人は私の考えていることがわかったらしく"あぁ"と言って口を開いた。



「名前知ってんのはこれ拾ったから」



そう言って差し出されたのは…



「私の生徒手帳!」



あー!そういえば入学式の3日後に落としたんだった!!



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