ラッキーナンバー
「ありがとうございますっ!」
生徒手帳を受け取り、頭を下げる
「どういたしまして
あ、俺ここの2年なんだ」
「そうなんですかぁ」
じゃあ先輩ってことか!
「あ!それじゃ私、人待たせてるんで行きます
ほんとにありがとうございました!」
もう一度頭を下げて、行こうとすると先輩に腕をつかまれた。
「あ、ちょっと待って」
………なに?
急いでるんだけどなぁ
「今朝の電話、実は俺なんだ」
電話…?
あぁ、あの『今日会おう』ってやつか
ん?ってかなんで私の電話番号知って…
あ!
…私…生徒手帳に書いといたんだった…!
『和音はドジなんだから、落としても届くようにしときなさいね』
ってお母さんに言われて…
「あのさ…」
「はい」
まだなんかあるのかな?
そう思っていると、先輩がとんでもないことを口にした。
「俺と付き合ってよ」
「はいぃ!!!?」