ラッキーナンバー
「あの、それって拒否とかできないんですか」
会長はしばらく黙って考えてからとんでもないことを口にした。
「出来ることには出来るけど、その時点で退学ですね」
「なっ…退学!?」
「KINGの言うことは絶対ですから」
そう言うとまたニッコリ笑って出て行ってしまった。
それは困るよ…
だってまだ傘貸してくれたあの人に会ってすらいないのに…
「さー、どうするバカ女」
私は、目の前で私のことをを見下ろしている男を睨みつけた
私に拒否権はないってか
思い出した…この人どっかで見たことあると思ったら…学校見学の時会った非常識男だ
「……わかった」
私がしぶしぶそう言うと、目の前の男はニヤッと笑った。
「志築聖斗だ、俺のことは好きに呼べ」
「悪魔!」
「はぁ!?」
前言撤回、この1年は絶対最悪になりそう!