ラッキーナンバー
 


「あの、それって拒否とかできないんですか」



会長はしばらく黙って考えてからとんでもないことを口にした。



「出来ることには出来るけど、その時点で退学ですね」

「なっ…退学!?」

「KINGの言うことは絶対ですから」



そう言うとまたニッコリ笑って出て行ってしまった。

それは困るよ…

だってまだ傘貸してくれたあの人に会ってすらいないのに…



「さー、どうするバカ女」



私は、目の前で私のことをを見下ろしている男を睨みつけた

私に拒否権はないってか

思い出した…この人どっかで見たことあると思ったら…学校見学の時会った非常識男だ



「……わかった」



私がしぶしぶそう言うと、目の前の男はニヤッと笑った。



「志築聖斗だ、俺のことは好きに呼べ」

「悪魔!」

「はぁ!?」



前言撤回、この1年は絶対最悪になりそう!



< 8 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop