ラッキーナンバー
まったく、迷惑なバカップルだったなぁ
でもあんなバカップル、もし志築くんが来なかったら
もしかして私、彼女に殺されてたかもしれないなぁ…
だって彼氏と二人でいたわけだから…
ん?
「そういえば志築くん、なんでここにいるの?」
なんであのタイミングで、ここに来たんだろう?
もしかして一人でお祭り回ってて、偶然私を見つけたとか?
「あぁ、なんか知らねーけど、うちのポストに手紙が入ってた」
「手紙?」
「ん」
志築くんはポケットから紙を取り出すと、私に向かって見せた。
「『今日、お祭りがある公園で待ってるね目印は金色の髪だよ』って…?」
「ブロンドヘアーの外人から誘われたと思ったら、変な金髪野郎とお前がいんだもんなぁ」
ハァと志築くんがため息をつく
「ため息つきたいのは私の方なんですけど」
せっかくのデートの最中に、変なことに巻き込まれてさぁ…