ラッキーナンバー
「なんで呼ばれたかわかってるよな」
「はい…」
次の日、最早テストの結果が出たらしく、私は早速職員室に呼ばれていた。
「…またやってくれたな
ある意味期待裏切らねーよな、坂下は」
先生のデスクに広げられる私の回答用紙は、全て50点以下だった。
「頼むから裏切ってくれ」
そう言って先生がガクッと肩を落とす
「まぁまぁ、そんな落ち込まないで下さいよー」
「お前は少しは落ち込め!
そして危機感を持て!!」
そんなに怒鳴らなくても…
「…それに補習までやっといて、担任の教科が一番点数低いってどういうことだお前!?」
「だって…先生がもっとわかりやすく教えてくれれば…」
「……………」
ぶつぶつ文句を言いながら、チラッと横目で先生を見る。
あ、なんかやな予感
「今度親呼ぶか」
「いや!それだけは本当に勘弁して下さい!!」