ラッキーナンバー
 


必死に懇願すると、先生はとんでもない条件を私につきつけてきた。



「じゃあ今度のテストで順位10位以上あげろ、上がんなかったら親呼ぶからな」



じゅ…10位って!!!

超無謀!!!



「あぁ、それと…」



まだ何かあるのか、先生が付け足す



「花壇の水やり、頼むな」

「はぁ!?」



それって、絶対ついでに押し付けただけだよねぇ!?



「や、今週俺の当番なんだけどさ…めんどくせーじゃん?」



先生は小声でそう言うと

ぽん、と私の肩を叩いた。



「だからよろしく」



なんか…むかつく



「やだっていったら?」

「…親……」

「いますぐやりますっ!てかやらせてください!花壇どこですか!!」



< 86 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop