ラッキーナンバー
必死に懇願すると、先生はとんでもない条件を私につきつけてきた。
「じゃあ今度のテストで順位10位以上あげろ、上がんなかったら親呼ぶからな」
じゅ…10位って!!!
超無謀!!!
「あぁ、それと…」
まだ何かあるのか、先生が付け足す
「花壇の水やり、頼むな」
「はぁ!?」
それって、絶対ついでに押し付けただけだよねぇ!?
「や、今週俺の当番なんだけどさ…めんどくせーじゃん?」
先生は小声でそう言うと
ぽん、と私の肩を叩いた。
「だからよろしく」
なんか…むかつく
「やだっていったら?」
「…親……」
「いますぐやりますっ!てかやらせてください!花壇どこですか!!」