ラッキーナンバー
 


「ははっ!確かに!」



自分の言ったことに自分で笑う



「…お前………」

「ん?」



何か言いたげな志築くんを、首を傾げて見上げた。

すると志築くんは勢いよく顔を背けた。



「え、なに?」



もう一度聞き返すと、志築くんは再びこっちを向いた。



「っ…だから!」

「うん?」

「"お前って笑ってもすっげーブサイクなんだな"って、言ったんだよ!」



な………



「なんですってぇえ!!?」

「あ?もう1回言ってやろーか、ブス」

「もう結構ですわよ!!!」



私はそう叫ぶと、次は故意に志築くんへとホースの水をかけた。



「わ、つめてっ!」

「さっさと帰れ!悪魔め!!」

「言われなくても帰るっつーのバーカ!」

「キィーッ!!!」



変な奇声を発しながら、私は志築くんが見えなくなるまで水をかけ続けた。



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