ラッキーナンバー
ないない、と自分に言い聞かせて横に首を振る
「でも、ちょっと心配だよねぇ」
茉莉華が言う
「噂だと一人暮らしらしいよ、志築くん」
「え…」
そうなんだ…
てか、それどっからの噂…?
でも…一人暮らしかぁ…
一人で死んでないかな
いや志築くんならどんな状態でもしぶとく生きてそう…
けど…ちょっと…ほんとにちょっとだけ心配…
朝のHRが終わった後、私は先生の所に行った。
「あの、先生…」
そして小声で話しかける
「志築くん家の住所、教えてもらいたいんですけど」