ラッキーナンバー
『…………はい』
すぐにダルそうな志築くんの声が聞こえた。
それに私はなぜかとっさに鼻をつまんでこたえる
「あっ、あのわたくし、宅配便の者ですけども」
『……どーぞ…ゴホッ』
ウイーンと機械音がして、オートロックの自動ドアが開いた。
ほんと、何やってんだか私…
「…………は?」
部屋のインターホンを押すと、すぐにドアが開いて
きっと相手は宅配便の人だろうと思っていた志築くんは、私を見て驚いてそう短く発した。
「やっ…やっほ!」
「いや、つーか、なっ…なんで…」
それに対して私が可愛らしくピースをしながらあいさつをすると、志築くんはかなり天パりながらとりあえず頭の寝癖を手櫛でとかした。