ラッキーナンバー
 


「ってゆーか寝てる!!?」



チラッと顔を覗いてみると、目を瞑ってもう既に寝息を立てていた。

眠りにつく速さにビックリしながら

私はリビングに戻って志築くんが汚した床を拭いた。



男の人の一人暮らしなんて…もっと汚れてるのかと思ってたけど

部屋を見渡してみても、普通に片付けられてるし

食器だってちゃんと洗ってあった。



「絶対A型だな」



そう確信した。



それから、包丁とお皿を借りて、持ってきたりんごをむく。

お花は適当な花瓶に入れてテーブルの上に。



「うん、いーじゃん」



学校の庭に咲いてた割には、この殺風景な部屋にオシャレな雰囲気を出してくれるお花と

前にお母さんに教わったウサギちゃんりんごがなかなか上手に切れたこと

それに対して私はうんうんと頷いた。



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