夜空を見上げる君は些細な願いを星に呟く
正体
昨日は全然描けなかった。
朝の満員電車の中、ひとりため息をつく。
締め切りは一週間後。
ちょっと急がなきゃ。
気を引き締め、つり革を持つ手が自然に強くなる。
ピリリリリーー
「?」
電話だ。
知らない番号だな。
「○○駅ー」
一旦電車を降り、電話に出る。
「はい、佐々木です・・・」
ちょっと声が震えた。
「あ、佐々木凛乃華さんですね?」
どうしてわたしの名前を!?
「はい。」
一応返事はする。
「私、スター出版『声がした』の編集担当、野々村と申しますが。」
『 声がした』の編集担当?
あ、確かそんな人いた気がする。
「野々村さんですか。なんでしょうか。」
「なんと、『声がした』がアニメ化することが決定致しました!」
「え、アニメ化?」
ちょっとびっくりしすぎて言葉が出ない。
「はい。それに伴い会議を行うことになりまして。」
「会議?」
「はい、その会議、もし良ければ佐々木凛乃華さんもご出席願えればと思いまして…」
最後の方は弱々しい声で話している。
「わかりました日程は後日、送ってください。」
アニメ化!会議!もちろん出るよ!
わたしが絵を書いているんだから違うひとがやってアニメ化の絵に違和感が出てしまったら困るものね。
「わかりました。では、後ほど。」
そう言って電話は切れた。
正直、実感、わかないかも。
ちょっと複雑な気持ちのまま、わたしは学校へ向かった。
朝の満員電車の中、ひとりため息をつく。
締め切りは一週間後。
ちょっと急がなきゃ。
気を引き締め、つり革を持つ手が自然に強くなる。
ピリリリリーー
「?」
電話だ。
知らない番号だな。
「○○駅ー」
一旦電車を降り、電話に出る。
「はい、佐々木です・・・」
ちょっと声が震えた。
「あ、佐々木凛乃華さんですね?」
どうしてわたしの名前を!?
「はい。」
一応返事はする。
「私、スター出版『声がした』の編集担当、野々村と申しますが。」
『 声がした』の編集担当?
あ、確かそんな人いた気がする。
「野々村さんですか。なんでしょうか。」
「なんと、『声がした』がアニメ化することが決定致しました!」
「え、アニメ化?」
ちょっとびっくりしすぎて言葉が出ない。
「はい。それに伴い会議を行うことになりまして。」
「会議?」
「はい、その会議、もし良ければ佐々木凛乃華さんもご出席願えればと思いまして…」
最後の方は弱々しい声で話している。
「わかりました日程は後日、送ってください。」
アニメ化!会議!もちろん出るよ!
わたしが絵を書いているんだから違うひとがやってアニメ化の絵に違和感が出てしまったら困るものね。
「わかりました。では、後ほど。」
そう言って電話は切れた。
正直、実感、わかないかも。
ちょっと複雑な気持ちのまま、わたしは学校へ向かった。