俺の彼女が一番可愛い!
* * * * *
ラストオーダーギリギリに、凛玖はやってきた。迷いなくカウンターを選んで座る。
「何にする?」
「白ワインとそれに合いそうなつまみ系。」
「なかなか難しいチョイスだなぁ。ちょっと待ってね。」
閉店時間も近いということで、客もほぼいなかった。冷蔵庫を確認して、健人は手際よくおつまみを作ることにする。
「…まじで信じられない。」
「え?」
「理真さんが俺の彼女ってこと。」
「理真さんっていうんだね。そういえば名前初めて聞いたかも。」
「言ってなかったな、そういや。…ていうか、友達が名前教えろとかうるさいから、自然にセーブしてたのかも。」
「なるほどね。でも、ちょっとわかるなぁ。付き合うって決まった日っていうのかな、なんかふわふわするよね。本当かな…って。」
「そうなんだよ…。」
そう言いながら凛玖はカウンターに突っ伏した。
「…感覚は本物だけどさ、なんつーか、まだ雲掴んだ感じ?雲掴めないけど。」
そう言って、優しい笑みが零れていく。その姿に健人は小さく微笑んだ。
「はい。これ、メニューにはないからね。生ハムでクリームチーズ巻いてみたよ。あと白ワイン。」
「うまそう。いただきます。」
ワインを一口飲み、そしてチーズも口に運ぶ。
「うまい!」
「だよね。前に俺も試してみたんだ。白ワインに合う。」
「知らなかった…。」
「ラストオーダーも終わったし、いいよ、話して。どうやって告白したの?」
「…い、いきなりだな。」
「え、だってそこが一番メインじゃないの?」
「そう…だけど。」
気が付けば、もう凛玖と健人しかフロアにはいなかった。オーナーは奥で事務処理をしているのだろう。少しだけ聞き耳を立てながら。
ラストオーダーギリギリに、凛玖はやってきた。迷いなくカウンターを選んで座る。
「何にする?」
「白ワインとそれに合いそうなつまみ系。」
「なかなか難しいチョイスだなぁ。ちょっと待ってね。」
閉店時間も近いということで、客もほぼいなかった。冷蔵庫を確認して、健人は手際よくおつまみを作ることにする。
「…まじで信じられない。」
「え?」
「理真さんが俺の彼女ってこと。」
「理真さんっていうんだね。そういえば名前初めて聞いたかも。」
「言ってなかったな、そういや。…ていうか、友達が名前教えろとかうるさいから、自然にセーブしてたのかも。」
「なるほどね。でも、ちょっとわかるなぁ。付き合うって決まった日っていうのかな、なんかふわふわするよね。本当かな…って。」
「そうなんだよ…。」
そう言いながら凛玖はカウンターに突っ伏した。
「…感覚は本物だけどさ、なんつーか、まだ雲掴んだ感じ?雲掴めないけど。」
そう言って、優しい笑みが零れていく。その姿に健人は小さく微笑んだ。
「はい。これ、メニューにはないからね。生ハムでクリームチーズ巻いてみたよ。あと白ワイン。」
「うまそう。いただきます。」
ワインを一口飲み、そしてチーズも口に運ぶ。
「うまい!」
「だよね。前に俺も試してみたんだ。白ワインに合う。」
「知らなかった…。」
「ラストオーダーも終わったし、いいよ、話して。どうやって告白したの?」
「…い、いきなりだな。」
「え、だってそこが一番メインじゃないの?」
「そう…だけど。」
気が付けば、もう凛玖と健人しかフロアにはいなかった。オーナーは奥で事務処理をしているのだろう。少しだけ聞き耳を立てながら。