俺の彼女が一番可愛い!
「はじめまして。湯本綾乃と申します。岡田くんの彼女さん、お名前うかがっても?」
「はい。坂下理真と申します。」

 理真は深く頭を下げた。

「理真ちゃんって呼んでもいいかな?多分私の方が年上だと思うので。あ、でもタメ口でいいからね。好きに呼んで?」
「綾乃さん、でもいいですか?」
「もちろん。今日はよろしくね。」

(ひゃー…可愛い子だぁ。岡田くんがきゅんきゅんくるのもわかる気がする~!)

 見た目ももちろん可愛いが、この丁寧な感じや優しそうな雰囲気は女の綾乃から見たって可愛い。やや緊張している様子でもあるが、それすらも可愛く見える。

「お待たせ~!」
「咲州!」
「あ、もう来てたんだね。じゃあ乗って。あ、はじめまして。咲州健人といいます。」
「凛玖くんからよく聞いてます。今日はよろしくお願いします。」
「安全運転で頑張ります!」
「途中交代な?」
「うん。」
「岡田くんは理真ちゃんの隣がいいよね?」
「へっ!?」
「えっ!?」

 素っ頓狂な声をあげた二人。そんな姿を見て、健人はふぅっと息をはいた。

「俺が綾乃ちゃんの隣がいいから最初はさすがに助手席乗って!理真さんと仲良くしたいって気持ちがにじみ出てるけど!」
「…健人、鋭いな…。しょーがない、最初は健人の隣乗るよ。」
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