俺の彼女が一番可愛い!
* * *
段々酔いが回ってきたのか、言っていることがおかしくなっているのを感じる。大学祭の話なんて本当に最初の数分だけだった。飲み放題などのプランはもちろんないが、確かにさっきからまあまあなペースでワインを出していた。
そんな風に思いながら食器を片付けていると、目の前のカウンター席に、目の合った男が座った。
(…うっ…罪悪感…!)
罪悪感はなくはなかったが、目の前に座られたということは健人に言いたいことがあってきたのだろう。
「同じ大学だよなぁ…と思ってるんだけど、違う?」
「え?」
「そこの大学じゃない?」
「え、あ、そうです。」
「何年?」
「3年です。」
「じゃあ同期じゃん。敬語じゃなくていいよ。」
「いやでも、今お客さんですし。」
「なるほど、そういうとこしっかりしとかなきゃだめか。」
「…?どういうことですか?」
「年上彼女、の話。俺、岡田凛玖。実は少し、講義被ってると思う。」
「え、そうなんですか?」
「だから気付いたっていうか、見た顔だなって。」
「…あんまり周りに興味がなくてすみません…。」
「名前、教えて。」
「あ、咲州健人です。」
「じゃー咲州、ちょっと色々、話聞きたいからよろしくな。」
「え?」
何の話をすればいいのだろう。友達ならいるけれど、多くはないし、こんな風に出会って話をしたいと言われたこともない。
「またくるわ。」
凛玖はそれだけ言い残すと、みんなの方へと戻っていった。
段々酔いが回ってきたのか、言っていることがおかしくなっているのを感じる。大学祭の話なんて本当に最初の数分だけだった。飲み放題などのプランはもちろんないが、確かにさっきからまあまあなペースでワインを出していた。
そんな風に思いながら食器を片付けていると、目の前のカウンター席に、目の合った男が座った。
(…うっ…罪悪感…!)
罪悪感はなくはなかったが、目の前に座られたということは健人に言いたいことがあってきたのだろう。
「同じ大学だよなぁ…と思ってるんだけど、違う?」
「え?」
「そこの大学じゃない?」
「え、あ、そうです。」
「何年?」
「3年です。」
「じゃあ同期じゃん。敬語じゃなくていいよ。」
「いやでも、今お客さんですし。」
「なるほど、そういうとこしっかりしとかなきゃだめか。」
「…?どういうことですか?」
「年上彼女、の話。俺、岡田凛玖。実は少し、講義被ってると思う。」
「え、そうなんですか?」
「だから気付いたっていうか、見た顔だなって。」
「…あんまり周りに興味がなくてすみません…。」
「名前、教えて。」
「あ、咲州健人です。」
「じゃー咲州、ちょっと色々、話聞きたいからよろしくな。」
「え?」
何の話をすればいいのだろう。友達ならいるけれど、多くはないし、こんな風に出会って話をしたいと言われたこともない。
「またくるわ。」
凛玖はそれだけ言い残すと、みんなの方へと戻っていった。