あたしの夢~叶えるまでの物語~
春菜side

開くドアの方にみんなが向く。


「遅かったね?」

冷静にそう話したのは悠だった。


「なかなか返して貰えなくて。」

「そりゃ真凜だもん。手強いよ?」

なんて苦笑いしている。


この状況をどーすればいいのか?


「春菜ちゃん道で倒れてた。
最近ご飯も食べれてないみたい。
嫌がらせされてるぽい。涼なんで気づかなかった?いや気づいてたけどなんでほっておいた?」


何も話していないはずなのに全て見透かされたように話す悠くん。


「え。もしかして俺を避けてたのは?」

「真凜に脅されてたんじゃない?多分ね?話聞いたわけじゃないけど僕の憶測。」

「ほんと……なの?」



これは素直に言うべきか……言って何かされたら……


「言ってもいいんじゃない?もしなにかされてるなら、僕らが何とかする。ホントの気持ち伝えてみればいいと思うよ?春菜ちゃんが思ってるようなことにはならないから。ね?」


そう言って悠くんは

「さ!ほかのメンバーはそろそろ寝るか!
ね?涼と春菜ちゃんは僕の寝室で寝てね?何かされたらちゃんと僕のところに来るんだよ?」

なんて言って騒ぎ始めた。


「行こ?」

涼くんにそう言われ手を引かれる。

されるがまま寝室へ。



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