あたしの夢~叶えるまでの物語~
「俺から話してもいい?」
「(頷」
「ご飯食べれてないの?」
「(頷」
「何かあったからだよな?
教えてくれない?」
「……言ったら涼くんまで……」
「大丈夫だから、教えて?」
「あたしがファンなのは知ってますよね?
あと真凜さんも。」
「うん」
「真凜さんほんとに涼くんのこと大好きであたしに取られちゃうって思ったのかな?あたしに近づかないで?ってゆってきたの……正直なんで?って思ったけど……あたしだって同じこと思うかもしれない。
あたしはファンだって真凜さんはテレビでも有名で涼くんのこと大好きでファンで可愛くて。誰が見てもお似合い。それに引換あたしなんてブスでまだまだ新人で涼くんの横に経つなんておこがましい。だから、あたしは真凜さんの言うことを聞くことにした。けど……」
「あいつの俺への愛は凄かった。ってか?」
「(頷」
「何かあった?」
「話してるだけでなんで話すの?真凜の涼くんなのに!って、沢山いて殴られてたくさん蹴られた。
もぉあたしなんていなくなればいい。あたしがいなくなれば真凜さんは涼くんと幸せになれる!このドラマが終わったらこの仕事もやめよう。そう思ってた。ご飯だって食べたくても食べれない……隠してて迷惑かけてすみません。迷惑かけるつもりじゃなかった……」
「春菜ちゃんは俺のために自分犠牲にしてまで我慢してくれてたんだよな?なのに知らなくて俺が話しかけて辛かったよな?」
「そんなこと……」
「今言うべきじゃないかもしれないけれどね?聞いて欲しいんだ?」
「俺この前も話したけどこの仕事辞めようかな?って思ったことも沢山ある。でもその度にファンの子の応援に答えないとって思ったり人のこともっと笑顔にしたいとか思ってここまで頑張って来た。
ね?春菜ちゃんはそんな俺に憧れて今ここにいるんでしょ?でも俺も人間だもんあの人が綺麗!とかあの人が好きだとか、あの人が面白いとかいろんな感情がある。ね?春菜ちゃんが俺の事を思ってくれてたのは凄く嬉しいけど少し間違いだね?
俺は春菜ちゃんと話したかったから話しかけてたし、春菜ちゃんのことほんとに守ってあげたいなーって思うからいつもそばにいて欲しいの。」
「え?」
「だから、我慢ばかりせずにちゃんと頼って欲しい。気づいたら春菜ちゃんのこと好きになってた。こんな俺だけど付き合ってくれませんか?」
「え?でも……」
「ん?」
「あたしばかり幸せにはなれないです。
あたし友達と喧嘩したことがあるんです。
友達が彼氏と別れそうな時別れて欲しくなかったから説得したんです。でも説得してる間に友達の彼氏はあたしのことを好きになってた。あたしのせいで友達は幸せじゃなくなった……あたしばかり幸せになって周りは……」
「運命。」
「???」
「それはそーいう運命だったの。その子に悪いけど。俺と春菜ちゃんが出会ったのも運命。
もし、春菜ちゃんが今自分の気持ち押し殺して無理です!なんて断ったら俺が不幸になる!」
はい??
この人は馬鹿なのですか?
こんなあたしに振られたくらいで不幸になる?そんなこと言ってたら世の中の人はみんな不幸だ!
「こんななんも取り柄のないあたしのこと好きだなんて涼くん??馬鹿ですか?」
「あー!そっか?なら俺馬鹿なのか……」
「あっ!いや違うくて」
「なに?」
ちゃんと言おう。ちゃんと自分の気持ちも伝えてごめんなさいそう言おう。
そう誓って話し始めた。