あたしの夢~叶えるまでの物語~
涼side



そう、あれか月日がたって、今日は俺らグループのライブの日!そして……。

なんとなんと!
春菜のグループが俺らの弟分になることに!
事務所を移籍したそう。



そして今日。








「今日はありがとうございました。
俺から少し報告があります。
田口涼は、1年半前から山下春菜さんと交際させていただいてます。気に食わない方もいるかもしれませんが、応援よろしくお願いします。





ね?春菜!」





『ギャーーーーーー』



「すみません。沢山ファンの方が苦しむような形になってしまって……」



「そんなことないと思うよ?
だって俺のファンは俺の幸せを願ってくれてるはずだよ?多分。」

「そーかな?あたしならやだな?」

「またそういうことを。」

「本当にファンの皆様申し訳ありません!
なんか複雑。あたしだったらショックで寝込んじゃうかもしれないから。」

「こんなにファンのことを一番に考えてくれる彼女です。本当に俺より俺のファンのこと一番に考えてて何度も別れそうになりました。その度にアイドル辞めようかな?とか思ったこともあります。

でも、春菜はファンであり彼女だからこそ、俺にいつもファンは涼くんのことを見てるだけで幸せなんだよ?いなくなったらみんな悲しむよ?って励ましてくれました。
こんな素敵な彼女だから、ここまで来れました。
どうか認めてください。そしてよろしくお願いします!」





会場は拍手に包まれた。


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