あたしの夢~叶えるまでの物語~
誰もいないこの部屋…
1人親の帰りを待つあたし…宿題なんて終わってひとり寂しくケータイとにらめっこ…
そんなあたしの寂しさを神様は分かっているのかドアがあいた。
「おかえり!パパ!」
「ただいま」
「あのね?今日ポストにこんなのが入ってたの…」
「ん?
あー!あれ?受かったの?よかったじゃん!」
「ん?」
「この前のランドセルを背負った写真!あまりに可愛くて芸能プロダクションのオーディションに送ってみたんだよ?」
「芸能プロダクション…?」
「テレビのお仕事…。
春菜友達もいないみたいだし…この街に来てまだ慣れないだろ?だから、少しでもお友達ができたらなーって…?どぉかな?」
「パパの気持ちは凄く嬉しい!
けど春菜はここでお友達を作りたい!だからね?この件は少しやめとくね?」
「分かったよ!またやりたくなったら言うんだよ?」
「うん!」
その日は、倒れ込むように眠りについた…