あたしの夢~叶えるまでの物語~


「おはようございます」

自動ドアが開いてカウンターの先生に挨拶をする。

そしていつも通りユニット練習のために部屋を借りる…それがあたしの役目。

ふと準備をしてるとドアが開いた。


「よっ!」

「おはよう」

「おう」


ストレッチをしてると気づけばみんなが揃ってた



「じゃ今日はこの曲固めるか!」


「本番2日前には通しでしないとな?」

「わーってるよ!」




なんていいながら仲良く始めた練習。








「当日どーする?どこ集合にするよ?」


なーんて練習合間に会話をしながら進む時間。


楽しくないわけじゃないけど…やっぱ…さみしい。




そんな時に限ってなる携帯。




〜♪



「はい!」


「春菜ちゃん?元気?」

「はい!元気ですよ?どーしたんですか?」

「あれから連絡ないしどーしてるかな?って気になっちゃって!」

「元気ですよ!涼くんこそ仕事じゃないんですか?」

「今は休憩中!そっちは?」

「こっちも休憩中です!」

「なのね?あのさ?」

「はい」

「Smile star☆のライブに行ってみたくて」

「へ?」

「なんかさ?この前メンバーがSmile star☆の曲聴いててさ?たまたま聴かせろーって言って聴かせてもらったんだけどすごくいい曲でさ?生で聴きたいなーって」

「そんな…涼くん達の方がすごくいい曲…」

「そんなことないよ!」

「あります!」

「ありがとう。でも行きたくてね?行ってもいいかな?いきなり行ってバレたら春菜ちゃんの事だもん!なんで来たんですか?なんて言われるかな?って思って今かけたの!」

「みに来てくれるのはすごく嬉しいです。
けど周りにバレたら…」

「大丈夫。気にしないで普通にファンとして行きたいだけだから」

「なら、楽しみに待ってますね?」

「俺こそ楽しみにしてる」

「はい!」



まさかね…見られてたなんて…。





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